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@ixtgorilla
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ゴリメモ:スマートコントラクト読解メモ

原典

Smart Contracts 1994 by Nick Szabo http://www.fon.hum.uva.nl/rob/Courses/InformationInSpeech/CDROM/Literature/LOTwinterschool2006/szabo.best.vwh.net/smart.contracts.html

以下読解メモ

  • ぱっと見ポエムだが、windows95が存在していない時代に書かれたエッセイであることに留意。
  • 「マシンで実行する何か」を契約として捉え、加えて、暗号学などの分野を経済や法など現実社会に落とし込めないかという思考実験をしている

前提

  • SmartContractという考え方=契約の自動実行 現実世界の契約をコンピューターにてオート化する
  • 契約履行に関する中間をなくすし、荒くいうと人間のミスを是正して実行するものともいえる
  • つまり「人間ビジネス実行の自動化」(ここでいうと俺らはこれらに対してネイティブだからこの定義への驚きは感覚的には理解できない。すでにマシンによる自動化は物心ついたときにある程度コンシューマー世界で実現されていたから) (edited)
    • ただ、特に支払い、抵当、機密、法律の履行に関する文脈のことを強く指しているのかな

digitalCashプロトコルをスマコンの観点から俯瞰する

  • 例:DigitalCashはそのいい例。Fiatを引き継いでデジタルで実装しているが、まだまだ未完成。
  • ただDigitalCashにはHashcashを利用するなど、暗号化技術を取り入れていることは見習うべきものがある。だけど、特に実際の「取引」となると障壁は多い。
  • でも、ビザンチン合意、非対称暗号化、署名、などなど採用されているテクノロジーには、可能性が膨大にある。
  • 【ここ重要】契約や経済に対する契約の自動履行はほとんど世の中で考えられていない。(1994時点)
  • で、EDI(電子データ交換 ex.請求書/領収りょ発行)などはそれの原始的なやり方とも言えるが。

マシンで実行されていることって、じつは契約じゃね?という疑義、そしてある部分のプロセスは契約というべきだという提案

  • ちなみに、見慣れたPOSデータの打ち込みの実行は実は契約。でもそれがオープンになっていないから人間は契約だと認識していない。これに対する一つの解決策たる一つの例は「SecureMosaic」。これは文章を封筒に入れるというメタファーによって契約を実行することを明示している。
    • (マイメモ:iOS6以前のスキュアモーフィズムデザインはこれにちかい考えだったよね。iphoneというものは新しい概念だったから、現実世界のメタファーをデザインシステムとして定義することによって機能を明示した。でももはやインフラ化した今は、象徴記号でもよくなった(ふらっとデザイン)。これは象形文字から普通の文字になっていた歴史にも似ている。というか人類はネットワークによって進化を加速させているなあと感じる。) (edited)

契約とした場合の応用案

  • 何気なく存在するマシンによる処理を、「契約」であると明示する、言明する必要性は上で解いたけれど。そして、暗号化技術などによって、契約の自動化に関する可能性はひらけたけれども。では、どんなことに使えるのか。
  • デリバティブや有価証券に対する逆指値的に、契約状態を自動化することによってその後の支払いを自動化するといったアイディア
  • 他には、車の鍵、車の鍵を暗号技術を利用して実装。盗難された場合、暗号を消去したり、あるいはローンが取られた場合暗号の所有権を銀行に移して、債務者の暗号鍵は無効化するなど。こういった現実のプロパティに対してのスマートコントラクト実装の例もこの時点で既に提案されている。
  • ちなみに、この車の案は、nickによると逃げ道と表現されている。彼にとって飛び道具的アイディアなんだろうね。この論文では言明されていないんだけど、主にマシンネットワーク上の処理において暗号化技術やビザンチン合意などscのテクニックを駆使して、契約の自動化を主に金融商品などで実行したかったな、みたいな思いが読み取れる。
  • 繰り返しになるが1994時点ではニックがいうように、コンピュータでの処理実行は、契約という世界観で捉えることができるが一方、契約とは考えられていなくて、それを明示する必要があるという危機感と、そして経済学や法学は、コンピュータサイエンスが持つ暗号化処理などに出会うことによってとんでもないかぬ性があるとと、そんんあコンセプトを掲げている。
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