title: 技術的負債とは何だったのか
技術的負債はなくならないのか
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- 藤村大介
- https://twitter.com/ffu_
- CTO @ 株式会社マチマチ
- Rails歴10年くらい
- 株式会社の目的 = 株主利益の最大化
- 要は利益を出すためにがんばっている
- ソフトウェアを提供している会社が利益を出すにはどうすれば?
- いろいろな観点がありますが、今回は新しいものを沢山つくる = 新規開発の生産性を上げる という点に絞って話します
- 生産性 = 開発速度 - 障害率 * 障害対応速度
- 開発速度を上げて、障害率を下げて、障害対応コストを下げればよい
- 開発速度
- = (設計 + 実装 + テスト + デプロイ) / 時間
- 障害率
- = 障害数 / 時間
- 障害対応速度
- = (原因究明 + 対応 + etc.) / 時間
- 新規開発の生産性が下がること
- = 開発速度が下がる or 障害率が上がる or 障害対応速度が上がること
- 金融商品として活用
- 将来的に支払う金利の総額が、いま施策を実行することによって得られる利益を超えると見込める場合
- 「今年のクリスマスは火鍋。12月までに火鍋専門のランディングページとクリスマス火鍋特典機能を作りたい」
- 普通に開発していると借金をしてしまう
- 血を流しながら(金利支払いに追われながら)進むパターン
- 副作用の読めないメソッドを変更してドキドキしながらデプロイする現場
- 利益で金利支払いを賄える場合はアリ
- ただし我々エンジニアはつらい
- 会社経営をする上での金融商品としては必要。なくなることはない
- 普通に開発していて借金が出来る場合も、事業全体で利益が出ていたら正当化される
- 技術的負債は多くの場合、必要
- ご利用は計画的に
- 会計にはヒントがいっぱい
- 生産性のブレークダウンは経営分析・財務諸表分析が使える
- 推測するな、計測せよ