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私が前職のスタートアップを退職した理由

この記事を書こうと思った理由

2023年3月、私は5年務めたAIベンチャーを退職し、とあるSaaSを提供するスタートアップに専任のスクラムマスターとして入社しました。

そして、その年の9月末に退職をしました。

わずか半年程で退職をすることになり、その後の転職活動や色々なところで理由を聞かれることが多々あったのですが、これまで自分の中で明確に言語化することができませんでした。

退職を決意したのがちょうど2023年の8月でお盆が終わったころ。

本日が2024年8月19日なのでちょうど一年が過ぎた頃になります。

そろそろ自分の中でもちゃんと向き合い言語化しないといけないと思い、この記事を書いています。

退職の背景と決断に至るまでの経緯

退職の原因になる出来事は色々あって、それが積み重なったからだと思っていました。

そこには上司であるマネージャーへの不満や同僚との考え方の違いなど色々と細かいこともあったかと思いますが、どれもこれも決定打ではなかったと思います。

その中で大きな理由として考えられたのが、所属した事業部がアジャイルやスクラムに対して前向きな人が少なかった事だと思います。

私は当時のCTOの「スクラムを前提にして組織を作っている。専任のスクラムマスターをチームに置く事にこだわっている」という言葉に惹かれてその会社で働くことを選びました。

ところが入社して最初に入ったチームは誰もがスクラムを嫌っていました。 スクラムが良くわからない くらいであれば想定の範囲内ですが、スクラムを前提に作られたはずの組織でスクラムが嫌われているというのが当初理解できず困惑しました。

でもそれ自体が決定的な理由だったというと少し違和感がありました。

結局、私は配置換えがあり、データ分析チームの立ち上げを担当する事になり、プロダクト開発から離れました。

そのチームで私は出来ることを精一杯やりました。

プロダクト開発ではないし、スクラムマスターでもなかったですが、出来ることはなんでもやりました。

チームの立ち上げは半年程でうまく行きました。

全てが私の力ではありませんが、一定の成果は出せたと自負しています。

なのでこのままこのチームで働くことも出来ました。

ですが私は退職することを選びました。

人事、上長、同僚に理由を聞かれても明確に答えを言語化できず

「スクラムがやりたかったのに出来なかった」とか

「フルリモートはコミュニケーションが難しい」とか

「上長が1on1で毎回、赤ちゃんを抱っこしながらなのでちょっと相談しにくかった」とか

「同僚と考え方が合わない」とか

嫌だったことではあれど、どれも本当の理由ではないことばかりを統一感なく話していたと思います。

自分なりに理解した退職した本当の理由

退職を決意してから一年が経ち、フリーランスとなって望んでいたスクラムマスターとなり、自分自身でのスクラムについて理解を深め、あの頃よりも少しは成長しました。

そして、ようやく本当の理由に向き合う覚悟をし客観的に自分の当時の状況を可視化し自己分析を行いました。

その結果、私は以下のことに耐えられなくなり会社を辞める決心をしたのだと分かりました。

  • 最初のチームのスクラムへの懸念を払拭できなかったこと
  • 半年経った段階で仮にそのチームに戻っても問題の解決をする自信が持てなかったこと
  • 元のチームの問題には何も解決せずに逃げ出したのに、会社には居続けていること

結局のところ私自身の知識不足・経験不足が私自身を勝手に追い込み退職に至ったのだという自分の弱さを自分で認める事が出来ました。

退職後から現在

前職の退職理由を明確に出来ないことは就職活動にも響いたと思います。

それだけではないですが転職活動は本当に上手くいかず途方に暮れていました。

そんな時に運良く現在のお仕事の依頼を受けました。

しかも、求めていたスクラムマスターとしてのお仕事でした。

そして、大企業のDXと聞いてかなり悲惨な状況を想像し覚悟を決めて挑んだその先はとてもモダンな技術を使った最先端の開発現場でした。

正社員ではなく業務委託という形ではありますが、求めていた仕事を得ることが出来ました。

もちろん、大企業様ならではの問題はやはりありましたし現在進行形で起きています。

けれど、前職を辞める決断に至るまでの辛さとは違い全てが経験に出来るもので、乗り越える度に少しづつ成長も出来ていると思っています。

感謝

この記事を書けるようになったのは、自分の弱さを認めて可視化しそれをオープンにする事が出来たのは色々な人たちのおかげだと思っています。

  • 今の現場に誘ってくれたクライアントの担当者さん
  • 現場で一緒に働く尊敬するアジャイルコーチとスクラムマスター達
  • 会社を辞めると決めた時に飲みに誘ってくれた同僚
  • 退職理由を明確に言えない私を許し信じてくれた妻

そして今この記事を最後まで読んでくれている皆様

本当にありがとうございます。

最後に

今後も自分自身の至らなさから落ち込み、どこかに逃げてしまう事があるかもしれません。

そうならないに越したことはないですが、そうならない自信もなりです。(すみません)

でも私は今回

励ましてくれる人、支えてくれる人、認めてくれる人、必要としてくれる人、機会を与えてくれる人…

さまざまな人の助けを借りて乗り越える事が出来ました。

この先、また同じようになっても(そうならないように努力はしますが)きっとこうした人々の助けを借りながら乗り越えていくのだと思います。

そして私のように悩んでいる人が先に進めるように支援出来るようになりたいと思っております。

以上

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