2016年1月30,31日に ScalaMatsuri 2016 を開催いたしました。
ご来場いただいた皆様をはじめ、スピーカー各位、スポンサー各位、ボランティア含む全運営スタッフ、会場やその他様々な企業&団体のご協力のおかげで、盛況に実施することができました。
あらためてお礼申し上げます。
そんなこんなで個人的な振り返りです。
Refactoring in Scala というタイトルで発表しました。
ありがたいことにセッションの投票で一位の栄誉を賜り、1日目の初っ端という大変プレッシャーのあるセッションとなりました^^;;;
実ははこれが非常に難産で。最初は DI まわりの話を書いてたんですが、@pab_tech さんのネタと被りそうな感じになったのと、どうも Play Framework に批判的な内容になってしまったのでボツに。
その次はドメインロジックを Free Monad で表現する話を書き始めました。Repository や HTTP通信などアーキテクチャ由来の DSL を Free で表現する実例はわりとよくあるのですが、ドメインを表現するための言語として Free を使う例があんまり無かったのでこの辺を焦点にした感じです。けれどおもいっきりモナモナした話になり、朝からやるには厳しい感じになったのでボツにしました。この辺は機会があったら別の場所で話したいですね。
その次は Higher Kind Generics について解説する話を書き始めたんですが、抽象化したものをさらに抽象化して扱うため具体的なコードですら抽象的になってしまい、更に Kind の説明も抽象的にせざるをえず、非常にふわふわした感じの話になってしまったので、これまたボツにしました。
そんなこんなでトピックが二転三転しながら何度も書き直して最終的に上記のスライドの形になったのでした。
投票頂いた方に納得いただけたか心配ですが、如何だったでしょうか。
アンカンファレンスでは Scalaz入門でちょっと喋ったのと Scala Code Clinic をやりました。
Scala Code Clinic は事前にコードを頂いて先に見ておくとかしておけばよかったなと反省しております。基本的に題材として上げて頂いたコードが良くできていたのでその場ではあまり改善できなかったのですが、今ならもう少しActorの分割やメッセージの設計など手を入れられた気がします。
今回の運営側の裏テーマとして、積極的に新しいことにチャレンジするよりも運営作業の効率化を図って次回にチャレンジするための余力を作ろう、というのがあったのですが、気付いたら今年も新しいチャレンジが目白押しでした(笑)
CFPの投票制や同時通訳の導入、CoC啓蒙動画作成などなどなど、多くの運営メンバーの熱意とコミットがあって実現する事ができました。本当にありがとうございます。
CFPの投票については課題点もいろいろみつかってますが、個人的にはやって良かったなと思っています。今回やって見えてきた課題をひとつひとつ潰していって次回以降につなげていきたいですね。
それからハラスメント行為については皆様のご協力のおかげで大きなトラブルは起こらずに済みました。
また今年は、以前にまして自発的に率先して動いて下さるメンバーが増えたので、非常にありがたかったです。特に直前とか僕は発表スライドでいっぱいいっぱいになってしまいナカナカ運営の作業ができなくなってしまったのですが、みんながフォローしてくれました。
本当に感謝しきりです。
弊社 (株)Tech to Value は大名スポンサーでした。前回はスポンサー特典を殆ど行使しなかったので、今年は頑張ってCM動画を作ってみました。皆さんの印象に残ってればいいんですが如何だったでしょうか。
製作は Viibar というサービスを利用したのですが、納期まであまり時間が無い中で色々と相談にのって頂き、頼もしかったです。
振り返ると反省点もいっぱいあるのですが、それよりもやはり感謝の念が非常に大きいです。
多くの人の協力と貢献があってイベントを実現させることができました。繰り返しになりますが本当にありがとうございました。